【肩こり・腰痛を予防】疲れにくいカバンの持ち方

休日の買い物に持っていくカバンや毎日使う通勤バッグ。

長く持ち続けているうちに、肩や腰が疲れてしまうということはないでしょうか。

合わないバッグを無理して使えば、体が歪んで肩こりや腰痛の要因になることも。

重たいものを運ぶ以上、体への負担は避けられませんが、疲れにくくすることはできます!

毎日使える「便利なコツ」を紹介します。

カバンを持つと疲れる訳とは

駅や街角で見かけるカバンを持った人々。

よく見てみると、カバンがかかった肩が上がっていたり、逆に下がっていたりする人が多いことに気が付きます。

重たいものを持つと、人の体はバランスを取ろうと無意識に体を傾けてしまいます。例えば右肩にショルダーバックをかけると、カバンが落ちないように右肩が上がり、反対に骨盤の右側が下がってしまいがち。

その状態で首をまっすぐに保とうとするため、背骨が湾曲してしまうのです。

無理な姿勢が長く続くと、体が歪むうえ、肩こりや腰痛に悩まされやすくなります。

体の歪みがクセになると、荷物を持っていないときでも肩や骨盤が傾いてしまうことも。

鏡を見て、肩の高さが左右で違う人はカバンが肩こりや腰痛の原因の可能性大!

あなたのそのカバンの使い方、要注意です。

カバンはこうやって持てば疲れにくい

実は、このカバンなら肩こりや腰痛にならないというものはなく、重たいものを運ぶ以上、どんな形をしていても体への負担は避けられません。

できるだけ中に入れる荷物を減らし、カバンを持つ時間を短くすることが、疲労に対する最も効果的な予防策だといえるでしょう。

やむを得ない事情でたくさん荷物を入れるときには、歩くときに中の荷物が動かないようにパッキングを改善しましょう。

カバンを動かしても中身をずらさないためのコツは、縦方向にきっちり詰めることです。

テトリスをイメージして、縦長方向に隙間のないように詰めていけば、カバンが揺れ動いても中の荷物が崩れるのを防ぐことができ、負担軽減につながります。

また、普段使っているカバンでも持ち方を変えることで負担を軽くすることができます。

一番大切なポイントは、どんな形のカバンでであっても体に密着させて持つことです。

特に重心に近い位置(おへその下あたり)に密着させて持つことで、体の軸が歪んだり、どこか一点だけに負担が集中してしまったりする可能性をできるかぎり避けることができます。

〇ショルダーバッグ

腰のあたり、お尻の出っ張りの上に乗せるようにベルトの長さを調整すると疲れにくくなります。

肩紐をたすき掛けにするかしないかは、体への密着度を確認して選択するようにしましょう。

〇手提げカバン

持ち手を動かさないようにするよりも、歩くのにあわせて少し前後に振ってしまったほうが楽です。

また、手のひらを前にして持ったり、親指よりも小指に力をこめて持ったりすると、肩や二の腕が疲れにくくなります。

曲げた肘にかける持ち方は、疲れやすいのでNG。

荷物を二つに分け、両手に持つとバランスがとりやすくなります。

〇トートバッグ

バッグをかけている肩が無意識のうちにあがってしまわないように気を付けましょう。

手をバッグの本体に添えて、体に密着させるとずれにくくなり楽です。

バッグを持ったときの歩き方のポイント!

ショルダーバッグ、手提げカバン、トートバッグは重さのかかり方が左右非対称なので、歩き方が不安定になりがちです。

体が揺れて、荷物に引っ張られるような歩き方をしていると疲れやすく、肩こりや腰の痛みにつながることもあります。

重たい荷物を持っているとき、左右の足は骨盤の幅を保ったまままっすぐ前に出しましょう。

下の図のように、2本のレールの上を歩いているとイメージするとわかりやすいですね。

足を体の真ん中に踏み出すモデルウォークは、体が揺れやすく、バッグの重みに引っ張られて肩や腰に余計な力が入りやすくなりるので、バッグ持ちのときには止めましょう。

〇リュックサック・バックパック

パソコンなどの重たい荷物を持ち歩くのなら、両肩に均等に重みがかかりやすいリュックサックが一番のオススメです。

脇下のストラップを使い、ベルトを締めて体に密着させると他のカバンよりも重さを感じにくくなります。

片側掛けや、ストラップを最大まで伸ばすオシャレはNG。

出かける前のチェックポイント

歩くとカバンが動いて安定しないというときは、手を軽く添えてあげると効果的です。

荷物の揺れを抑えることで、疲れの予防にもつながります。

カバンを持った状態で余計な力が入っていないかも重要なポイント。

コーデを確認する際に、肩が上がっていないか、背中がまがっていないかも併せてチェックしましょう。

姿見でチェックしたい項目

〇ベルトがねじれていないか

〇カバンが体に密着しているか

〇肩が水平か

〇骨盤が水平か

〇猫背になっていないか

重たいものを持ち歩くなら、最も適しているのが体への密着度が高いリュックサックです。

ビジネスモデルのリュックサックも徐々に浸透して来ています。

一方、若い人を中心にベルトを極端に長くして低くかけている人が目立ちますが、振れ幅が大きくなり疲れる原因になることがあります。

後ろに引かれる力が強くなり、対抗しようと猫背の原因になることも。

リュックサックはベルトを締めて、なるべく体に密着させて使いましょう。

カバンは毎日使うものだからこそ注意深く

カバンはファッションの一部でもあります。

だから、ついつい機能性よりもデザイン重視で選びがち。

でも、肩ひもの幅が広い方が肩への圧力を分散できるし、トートバッグよりもショルダーバッグ、そしてリュックサックの方が体に密着させられて疲れにくいのです。

特に体の歪みや肩こり、腰痛に悩んでいる人は、一度カバンを見直してみるといいかもしれません。

最近では、仕事でもプライベートでも、ノートパソコンや大型タブレットを持ち歩く人が増え、荷物の重さは増加する傾向があるようです。

荷物が大型化・重量化しそうなときは、なるべくリュックサックを使うなど、肩こりや腰痛を予防する工夫を取り入れましょう。