若くても要注意!肩こり予防をはじめよう

およそ3000万人。

日本人のおよそ4人に1人が肩こりで悩まされています。

厚生労働省の調査によると、自覚がある症状のうち肩こりは女性で1位、男性でも2位という結果になりました。

運動不足、デスクワーク、スマホ…。

現代社会には肩こりを引き起こしそうな要因がたくさんあります。

一度気になるとどこまでも気になり、どんどん悪化してしまう肩こり。

悪循環を断ち切るために、予防のためのポイントをおさえておきましょう。

あなたは大丈夫?肩こりを引き起こす3大要因

肩こりの原因は人によって異なりますが、その中でもとくに多く見られるのが「パソコン・スマホ」「姿勢の悪さ」「運動不足」の3要素ではないでしょうか。

この3要素に気を付けるだけで、肩にかかる負担はずいぶん軽くなります。

〇パソコン・スマホ

現代人の肩こりの最大の要因といっても過言ではないのが「パソコン・スマホ」の使い過ぎです。

パソコンやスマホに熱中すると、首が垂れ、多くの人が前のめりになります。

この姿勢が長く続くと首や肩の筋肉に負担がかかり、疲労がたまります。

さらに肩こりに拍車をかけるのが眼精疲労です。

パソコンやスマホの画面を見ているときは、非常に近い距離を見続けることになります。

また、集中してスクリーンを見ているときには、瞬きが減り、眼が乾燥しやすくなります。

このような状態が長く続くと、眼の疲労が蓄積して、眼精疲労になってしまいます。

眼精疲労があると、肩こりが起こりやすいことが知られています。

肩こり対策のために、30分~1時間ごとに画面から目を離し、体を動かすようにしましょう。

遠くを見つめ、肩や首を回すだけでも肩こり予防に効果が期待できます。

何よりもまず、何時間も続けてパソコンやスマホを使わないことです。

〇姿勢の悪さ

ふたつ目の要因が「姿勢の悪さ」です。

猫背や反り腰といった悪い姿勢は、それだけで体に負担がかかってしまいます。

特に若い世代はスマートフォンを使う機会が多く、首が下を向いたまま固まるストレートネックと呼ばれる状態に陥りがちです。

首に負担がかかりやすく、首回りや肩甲骨付近の凝りを感じやすくなります。

肩こり予防のため正しい姿勢を心掛けましょう。

といっても意識して正しい姿勢に戻すことは至難の業かもしれません。

ポイントは骨盤の向きにあります。

お腹に力をこめて、骨盤を立たせましょう。

また、頭が前に出てしまわないようにあごを引き、背骨の真上に来るように意識を向けてみましょう。

常に正しい姿勢をとり続けることが難しくても、気がついたときに直していくことができれば、一箇所に負担がかかり続けることを防げます。

〇運動不足

「運動不足」は古今東西様々な疾患の原因になることが知られていますが、肩こりも例外ではありません。

体を動かす機会が減ると、全身の血流が悪くなり、筋肉に十分な酸素と栄養を送れません。

さらに筋肉に痛みを引き起こす物質が蓄積し、こりの痛みの原因となってしまいます。

全身を大きく動かすことで、血行を促進して肩こりになりにくい体を作ることができます。

また、運動はストレス解消にも効果的です。

最近では、過度なストレスが肩こりを引き起こす「心因性の肩こり」があることが知られています。

心身症やうつ状態で肩こりを訴える人が少なくないようです。

体を動かすことに集中し、一時的にでもいやなことを忘れることで、ストレス解消につながります。

日常生活に+αで肩こりを予防する

肩こりはほとんどの場合、生活習慣の悪化が原因で起こります。

日常生活に少しずつ工夫を加えることで肩こりを予防しましょう。

湯船に毎日浸かるようにしましょう。

肩まですっぽりお湯に沈めると疲れた部分も温まり効果的。

冷えは肩こりを悪化させます。

夏場はクーラーに直接当たらない、冬場はストールを着用するなど体を冷やさないように注意しましょう。

忘れてはいけないのが睡眠環境。

熟睡できる枕とマットを探しましょう。

25歳を過ぎると頸椎の椎間板も老化が始まり肩がこりやすくなります。

まだまだ若いと思っていても他人事ではありませんよ。

肩こり予防は日々の積み重ねが大切です。

体をいたわっていつまでも健康に過ごしましょう。