目の疲れがたまると、眼精疲労の症状が現れ始めます。
眼精疲労は目がかすむ、目が痛む、まぶしく感じるといった目の症状だけではなく、吐き気や頭痛、肩こりなど全身の不調を引き起こすこともあるようです。
つらい目の疲れを緩和する方法を解説します。
目と肩はつながっている
長い時間パソコンを操作していたり、暗いところで本を読んだりすると「目が疲れた」、「目が痛い」と感じることがあります。
また、さらに目を酷使することで、頭痛や肩こり、イライラ感など全身に疲れを感じることがあります。
このように目を使いすぎることで全身に疲労を感じる症状のことを「眼精疲労」といいます。
とくにスマホやパソコンのようなディスプレイを使った作業をしているときには眼精疲労になりやすく、このような電子機器を使う機会が増えた現代では、注意する必要性が高まっている症状だといえます。
物がかすんで見えたり、ピントが調整しづらくなることで、さらに「努力して」物を見ようとすると、目に力がこもるため、ますます目が疲れやすくなっていきます。
このように蓄積された外眼筋の疲労が、肩こりに発展してしまうことがあるといわれているほか、眼を近づける不自然な姿勢をとりがちなため、さらに肩や首にかかる負担が増してしまう傾向が強いようです。
目を疲れさせる環境を変えよう
目を疲れさせる原因はあらゆるところに潜んでいます。
環境を見直し、目の疲れを予防しましょう。
1.眼鏡やコンタクトレンズを自分に合ったものに変える
眼鏡やコンタクトレンズの度が合っていないと、なんとかピントを合わせようと目に余計な負担をかけてしまいます。
度が合わないものを無理に使わず、一番楽に見えるものに代えましょう。
2.照明を明るい白熱灯に変える
照明が暗かったり単色光の場合、文字の判別がしづらくなり、一点を努力して見ようとする頻度が増します。
本を読んだり、パソコンを操作するときの照明は、十分明るい白熱灯を選びましょう。
3.パソコンを使う環境を見直す
自宅や職場でパソコンを使う環境を見直しましょう。
なるべく1時間ごとに席を立ち、目を休ませるようにしましょう。
パソコンの画面を見つめている間は、気がつかなくてもまばたきが少なくなっています。
目が乾くだけではなく、目の周りの筋肉やピントを調整する筋肉の動きが極端に少なくなり筋肉の働きが悪くなります。
席を立ち、遠くを見つめることで疲労の蓄積を防ぎましょう。
さらに姿勢を良くしてパソコンとの距離を保つよう意識しましょう。
近くに焦点をあわせようとすると、ピントを調整する筋肉がますます硬直してしまいます。
また、猫背になると首に負担がかかり、肩こりにつながります。
目の疲れを取り除く
既に蓄積してしまった目の疲れを緩和する方法をご紹介します。
〇目を温める
目元を温めることで、目の周辺の筋肉の緊張を取り除きましょう。
目を温める処置は温罨法(おんあんぽう)と呼ばれ、眼科でも行われています。
蒸しタオルやタオルで包んだ使い捨てカイロなどがあると便利です。
〇マッサージ
眼が疲れたときには、目頭やこめかみの周りをくるくると円を描くようにマッサージしましょう。
指の腹で押し、痛気持ちいいと感じる程度がちょうどいい力加減です。
〇近くと遠くを交互に見る
遠くを見たり、近くを見たりすることを繰り返すと、眼の緊張をほぐすことができます。
30cmほど話して指を構え、10mほど遠くのものと交互に見ましょう。
〇目の疲労に効くビタミンを摂取
ビタミンAやビタミンB群、β-カロテン、タウリンを多く含んだ食べ物を食べましょう。
ビタミン群は野菜類に、タウリンは貝類に豊富に含まれています。
眼の疲れをとるには目薬も役立ちます。
〇目薬
ドライアイを防ぐ目薬やビタミンなどを含んだ目薬を適切に使えば、眼の疲れを軽減することができます。
目を潤す目的で目薬を使う場合には防腐剤入りのものを避けたほうが無難です。
乾燥している瞳は防腐剤の影響を受けやすく、炎症や慢性的な充血の原因になることがあります。
使い切りタイプや、防腐剤が入っていない人口涙液タイプを使用しましょう。
ドライアイの場合、眼科で処方されている使い切りタイプの目薬が効果的です。
目薬については眼科で相談するのがいいかもしれません。
目のケアは目が疲れる前に!
目が疲れている仕事終わり、帰宅後や寝る前に疲れ目のケアをしているという人が多いかと思います。
目のケアは目の疲れを感じる前にこまめに行い、目をいたわりましょう。
目が疲れていると集中力や思考力が極端に低下し仕事や勉強の能率があがりません。
頭がボーッとする前に目を休ませてリフレッシュしましょう。
目のケアに加えて、肩こり防止のマッサージをすると一日の疲労感をかなり軽減することができますよ。
眼精疲労と肩こりを防止して、いつもフレッシュな気分で過ごせるようにしましょう♪