正しい姿勢が身につけば肩こりが改善する?

姿勢が悪いと肩こりになりやすいとういのはもはや常識です。

つらい肩こりに悩んで整体やマッサージ店に行くと

「姿勢が悪いですね、これじゃあ治してもまた肩こりになってしまいますよ」

といわれるとがっかりしてしまいます。

正しい姿勢を心掛けようと思っても加減がわからず、もう泣きたい気分…。

そんなあなたに、正しい姿勢を身に着ける方法についてお伝えします!

いい姿勢をマスターして、肩こり知らずに生まれ変わりましょう!

猫背は肩こりを招く

肩こりに悩まされている人の多くは猫背の傾向があります。

人の頭はおよそ5kg。

大きな米袋と同じ重さを持っています。

姿勢がよく頭が背骨の真上に位置しているときは、効率よく重さを支えられるため肩や首にはそれほど負担がかかりません。

しかし猫背になり頭が前に傾くと、肩や首にとてつもない負担がかかってしまうのです。

5kgのお米袋を運ぶことを想像してみましょう。

お米袋を胸につけ体の軸に近い位置で持つとそれほど重さを感じません。

しかし腕を伸ばし体の軸から離れたところでお米袋を持とうとすると、とたんにズシリとした重さが腕にかかってきます。

これと同じことが肩や首にも起こっているのです。

猫背は一見楽な姿勢なように見えますが、首や肩は想像以上のハードワークを強いられているのです。

このように、肩こりは頭や腕の重さが肩に集中することで引き起こされていると考えられています。

正しい姿勢を身に着けることは、肩こりを防止するために必須なのです。

“正しい”姿勢とは

「はーい、背筋を伸ばしてー!!」

学校で何度こう言われたことでしょう。。

正しい姿勢といえば『背筋をピーンと伸ばす』が合言葉です。

ただ、この背筋を伸ばすというのは一筋縄ではいきません。

やりすぎると反り腰になり、今度は腰に大きな負担がかかってしまいます。

正しい姿勢とはどのようなものなのでしょうか。

〇立ち方

何もないところでいきなりいい姿勢をしようとしても難しいものです。

基準になる壁を背にして立ちましょう。

いい姿勢で立っているとき、頭と背中とお尻が壁に軽く触れます。

猫背の人は背中を付けると頭が付かず、反り腰の人は背中を付けるとお尻が付きにくくなります。

あごを引き5~6m先の地面を見つめましょう。

肩を後ろにひき胸を開きます。

肩甲骨が壁に当たるようにしましょう。

骨盤を立てることを意識しますが、お腹を突き出すほど骨盤を立てると腰に負担がかかります。

あくまで自然に背筋を伸ばしたときの角度を維持しましょう。

〇座り方

デスクワークの時間が長い人は座り方が肩こりに大きな影響を与えます。

椅子に座るときは深く腰掛けるのが原則です。

自然に背筋を伸ばしたとき背中が背もたれに軽く当たるように座り、深くもたれかからないようにしましょう。

高さは腰掛けて足を垂直に下したとき、膝のしたに隙間が空くぐらいが適当です。

机は肘がつける高さがいいでしょう。

頬杖をついたり、片肘をつくと左右の肩甲骨の高さがずれ、左右非対称な肩こりの原因になってしまいます。

一方、両腕を自然に机に乗せるようにすると腕の重さが分散されて肩こりを防ぐことができます。両腕をバランスよく机に乗せましょう。

〇歩き方

ガニ股や内股といった歩き方をしているとお尻~腰に負担がたまり、まわりまわって肩こりにもつながります。

普段の歩き方が悪いと足に歪みが生じています。

歩き方を確かめる前に、まず仰向けで寝転がって足の向きを確かめましょう。

足先が外を向き、膝が内側に傾いている人はガニ股気味です。

一方、足先が内側に傾いて、膝が外側に傾いている人は内股気味です。

ガニ股気味の人は足の内側を、内股気味の人は足の外側を鍛えると改善していきます。

自分の傾向がわかったら正しい歩き方を身につけましょう。

足はかかとから着地してつま先で地面を蹴ります。

ガニ股気味の人は親指側の力がうまく使えていません。

親指の付け根「母指球」で地面をとらえる感覚で歩くようにしましょう。

一方内股の人は「母指球」に体重が乗りすぎています。

小指で地面をつかむ感覚で歩くといいでしょう。

背筋を伸ばし、お尻を引き締めて歩きましょう。

肩こりに悩まされている人はショルダーバッグを避け、リュックサックを使うと負担を減らすことができます。手提げかばんは頻繁に持ち手を変えましょう。

姿勢矯正は根気のいる長い道のり

姿勢は一度正したからと言って、すぐによくなるものではありません。

いままでの悪い姿勢のツケで筋肉や腱が縮こまっていれば、正しい姿勢がつらいことも十分考えられます。

日ごろから意識して、少しずつ正しい姿勢に近づけていくしかありません。

お風呂上りにストレッチをするなど、体を柔らかくしてきましょう。

筋肉や腱が正しい状態に戻れば、楽に正しい姿勢を維持できるようになります。

正しい姿勢は肩こりを退治するために必須の条件です。

ぶり返すつらい肩こりから解放されたければ頑張って姿勢を正すしかありません。

頑張りましょう。