♪新しい朝が来た 希望の朝だ
聞き覚えのある音楽。
そう、子供のころ誰もがやったことがあるラジオ体操の始まりの合図です。
実は今、ラジオ体操は肩こり解消や運動機能向上につながる体操だと注目を浴びています。
「いつでも」「どこでも」「だれでも」がコンセプトのラジオ体操。
その効果やいかに!?
愛されて半世紀以上。ラジオ体操の歴史
ラジオ体操は1951年、老若男女を問わず、誰でもできる体操として考案されました。
全国の公園で広く行われているラジオ体操第一の中で行う運動は全部で13種類。
たった3分という短い時間で、全身の約440種類にもなる筋肉をまんべんなく動かせるように必要な運動を組み合わせて作られているのです。
ラジオ体操は朝行うべき??
夏休みの朝は、一生懸命早起きをして近所の公園でラジオ体操。
当時はせっかくの夏休みに、こんな朝から体操しなくてはいけないのか??と、思っていましたが
実はラジオ体操を朝にやることには理由があったのです!
朝起きた直後は、神経の動きが鈍く、刺激に対する反応も遅く、筋肉と神経の協応動作もうまく行われません。
じっとしたままの状態で過ごすと身体が完璧に覚醒するまで三時間前後もかかると言われています。
ラジオ体操を朝に行うことで、神経の動きを活性化させ、血液を筋肉や脳へバランスよく循環し、キビキビとした動きが出来るようになるのです。
朝はなんだか頭が働かない、スッキリしない、などの悩みを抱えている方はいつもより少しだけ早めに起きてラジオ体操をするといいかもしれませんね。
また、ダイエットを目的としている場合は、朝にプラスして、夕方に行うのがオススメ。
夕方(16時~18時くらい)は一日の中で体温が一番上昇します。
体温が高いとその分カロリー消費も大きくなるので痩せやすいのです。
ですが、ラジオ体操だけで痩せるということは厳しく、ラジオ体操で実際に痩せたいと思う人は最低でも15分間ラジオ体操を行わなければいけません。
男性だと最初のラジオ体操第一の部分を5回、女性だと2回です。(男性と女性とでは骨格や筋肉量の違いで回数にも差が出ます。)
しかも、すべての動きを俊敏にしっかりと行わなければ効果がないと言われています。
ダラダラやるとまるで効果なし!
先ほど述べたとおり、ダイエット目的にしても、肩こりの改善を目的にしても、ラジオ体操はすべての動きを俊敏かつしっかりと筋肉を意識して行わなければ効果が半減してしまいます。
効果があるラジオ体操を行うために、いくつかポイントをあげてみました。
・正しいラジオ体操の動画をみる
まずは、正しいやり方をチェックして、自分の動きとの違いをみつけてみましょう。
動画はNHKの朝の体操やインターネットでも検索していつでも見ることが可能です。
・鏡の前で指先から足先まできちんと伸びているかチェックしてみる
手や腕の動きはできていても、意外と足先の動きができていない場合があります。
自分の動きと動画を確かめながら行う方がベスト。
・できれば毎日同じ時間に行う
NPO法人全国ラジオ体操連盟ウェブサイトによると
「ラジオ体操は、漢方薬のようにじわじわと身体の中に染み込み、もとの健全な状態に戻す働きをするので、決して即効性があるものではありません」
と書かれています。
毎日継続して行うことにより徐々に効果が現れ始め、効果が実感できるようになります。
どの運動がどこに効く?
正しくできるようになったら、13種類の動作の中でポイントを絞りながら行ってみましょう。
気持ちよくできる動作と少し辛い動作があるはずです。少しでも辛さや苦しさを感じたら、そこが歪んでいたり、筋肉が硬くなって動きにくい状態に陥っているサインかもしれません。
1.伸びの運動
2.腕を振って脚を曲げ伸ばす運動
3.腕を回す運動
4.胸を反らす運動
5.体を横に曲げる運動
6.体を前後に曲げる運動
7.体をねじる運動
8.腕を上下に伸ばす運動
9.体を斜め下に曲げ、胸を反らす運動
10.体を回す運動
11.両脚で跳ぶ運動
12.腕を振って脚を曲げ伸ばす運動
13.深呼吸
肩こり解消には、3.腕を回す運動がおススメ。
肩甲骨の筋肉を広げて伸ばしてくれるので無理のない範囲で行いましょう。
また、4.胸を反らす運動 8.腕を上下に伸ばす運動は猫背予防につながります。
胸を反らすことにより、硬くなりやすい大胸筋を伸ばし、パソコン作業などで丸くなりがちな姿勢を改善します。
腰痛解消には5.体を横に曲げる運動 6.体を前後に曲げる運動です。
ただし、あまりにも肩こりがひどい・腰を捻りすぎると痛みが出るなどの症状をお持ちの方は無理のない程度で軽めに行うようにして下さい。
毎朝体を動かして、肩こり知らずな生活を!
ラジオ体操は1951年から開始されて以来60年以上、様々な年代の人が行ってきた、誰もが知っている運動です。
特別な用具も必要ありませんし、腕や足が伸ばせる場所であればどこでも誰でも行うことができるのはラジオ体操だけではないでしょうか。
これを機に、正しいラジオ体操の行い方を覚えて毎日の生活の一部にしてみてはいかがでしょうか?
きっと、快適で健康な毎日を送ることができると思いますよ!