長時間ドライブは体にかなりの負担がかかるもの。いいパパを演じるのも大変ですね。
こんな場面、心当たりはありませんか?
―――年末年始の帰省、週末の遠出などなどなど……。
「お父さんすごーい!」
と子供たちに労ってもらえるのはうれしいけれど、運転後の疲労感がハンパない。
せっかく遊びに来たはずなのに、運転のダメージが蓄積して、楽しくない、イライラする。
いかん、いかん。
いいお父さんを演出しなくては。
……それにしても、運転を楽にするなにかいい手はないものだろうか?
世のお父さん方のこんな悩みを聞きつけた私たちは、運転を楽にする方法を大調査!
教習所の教本にも載っているのに、意外と見落としがちな【運転の初歩】があることを突き止めました。
正しい運転姿勢をチェック
実は疲れないための知恵は教本に載っています!
「車を運転するとすぐに疲れて、肩が凝る。」
こんな悩みを抱えている人はとても多いのではないでしょうか。
なぜ、運転で疲れるのでしょうか。
緊張、恐怖心といった心理的なものも当然影響を与えているでしょう。
ところが、それよりも運転中すぐに疲れるのは、姿勢が悪いことが原因の可能性が高いのです!
教本に書かれている運転姿勢をまじめに実践している人がいったいどれぐらいいるでしょうか?
ベテランになればなるほど自己流、適当に流れがち。
一見、楽なように感じる自己流は、実はあなたの体を余計に疲れさせている原因かもしれません。
正しい運転姿勢は体への負担が少ないだけではなく、事故の回避にもつながります。
いまこそ基本に立ち返り、隣に懐かしの教官殿がいるつもりになって、運転姿勢を確かめましょう!
チェックポイント1 シートには深く座る
チョコンと腰かけるような座り方ではいけません!
お尻の後ろに隙間ができないように、シートには深く腰掛けるのが正しい座り方です。
深く腰掛けることで、腰の負担が減り、とっさのブレーキも踏みやすくなります。
チェックポイント2 シートを前へ、膝を曲げる
膝が伸びているのはシートの位置が後ろによりすぎです。
フットレストに足をかけたとき、膝がゆったりと曲がるように、シートを前へスライドさせましょう。
シートに深く腰かけると、膝の位置が腰より少し高めになっているはず。
こうすることでアクセルとブレーキを細かい力加減で操作することができます。
チェックポイント3 リクライニングとチルト機能でハンドル操作を楽に
肩こり防止で重要なのはここ!
なによりも、肩の力を抜くことが重要です。
背中をシートに密着させたまま楽にハンドルを握れるようにリクライニングを調整しましょう。
ハンドルのチルト機能を使ってハンドルの高さ調整も忘れずに。
ハンドルを時計に見立てて9時15分の位置をゆったり握ったとき、肘が軽く曲がるように余裕を持たせることでハンドル操作が楽になります。
チェックポイント4 シートを高く、視野を広げる
シートの位置が低いと前方が良く見えず、ハンドルにしがみついてしまいがち。
シートの高さを上げて、背筋をシートにつけたままでも前方が良く見えるように調整しましょう。
チェックポイント5 背筋を伸ばしてルームミラーを微調整
ルームミラーの位置を高めに調整しておくと運転中の姿勢を整えるのに役立ちます。
ルームミラーは背筋を伸ばした高さで調整しましょう。
後ろを確認する度に背筋がのびる工夫です。
5つのチェックポイントを意識してみると、運転中の感覚はだいぶ違うはず。
姿勢良く運転することで肩こりや疲労感も軽減するでしょう。
これだけやってもまだ肩や腰が痛くなるという場合、首の後ろ、腰の後ろ、お尻の後ろの3か所にクッションを挟んでみましょう。
背骨の自然なS字カーブが支えられ、楽に正しい姿勢を保つことができます。
休憩の取り方をチェック
長距離走行で大切なもう一つのポイントは適度な休憩です。
これも教本にかならず書かれていることです。
1時間に一度は休憩を取り、車から降りて体を動かすようにしましょう。
運転中は座りっぱなしの姿勢が続く上、緊張の連続のため、体には想像以上に疲れがたまっています。
肩や腰を大きく回したり、伸びをすることで肩こりや腰痛を防ぎましょう。
体を動かすことで精神的なリフレッシュにもなるはずです。
高速道路ではぜひSAを利用して
各地のサービスエリアが個性豊かに進化しています。
まるでテーマパークのように遊べる施設が続々登場し、サービスエリアを見たいがために高速を利用する人も出ているとか。
地方の魅力をうまく取り込み、おいしい物やきれいな景色を眺めることができるサービスエリアは気分転換にピッタリです。
長距離ドライブの際にはぜひ立ち寄って、体の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。
基本をおさえて楽しく
車の運転中に肩こりや疲労感を防止するために重要なポイントは正しい運転姿勢と適度な休憩です。
とても基本的なことですが、意識するときっと長時間の運転も楽になるはずです。
いいとこ見せたいお父さん!
体に気を使いながら、快適なドライブを家族で楽しみましょう。