自宅で簡単。足指トレーニングのやり方

空前のマラソンブーム到来!

各地で開催される市民マラソンはどこも競争率が高く、申し込んでもなかなか参加できない状況が続いています。

都市部の走りやすいコースは日々練習するランナーでにぎわい、皇居ランナーという言葉も生まれました。

そんなマラソンブームの影響なのか、スポーツショップには5本指のソックスが並んでいます。

履くだけで踏ん張る力が増し、足への負担が減ったり足が速くなったりするというのです!

そんな馬鹿な!

しかし調べてみると、なんと足指は健康維持のキーパーツともいえる重要な役割を担っていたのです。

肩こり・腰痛・膝の痛みなど、体の不調、治したかったら足指を広げてみましょう!

足指は体の土台です!

700万年にも及ぶ人類史。

その中で最も大きなインパクトを与えたのは二足歩行への進化ではないでしょうか。

それまで腕と脚、両方を使って体を支えていた人類は直立二足歩行を獲得し、自由になった手を使って高度な文明を築き上げました。

細かい作業に必要不可欠な手の指。

一方、足指は靴に包まれ、活躍の場をなくしてしまったように感じます。

しかし、立つ・歩く・走るといった動作を2本の足だけで実現するためには、実は足指の画期的な進化なしにはあり得なかったことなんです。

人類の安定した二足歩行には、親指、小指、かかとの三点支持構造が欠かせません。

親指、小指、かかとにかかる3本のアーチは、古代ローマの水道橋のように私たちの体を根管で支える大切な土台なのです。

その中でも特に重要な働きをしているのが親指だといわれています。

親指で地面をつかみ、グッと地面を蹴りだすことでスムーズに前に進むことができます。

親指の機能を保ち、スムーズな歩行に欠かせないのが親指の根元、いわゆる母指球にある種子骨です。

種のような楕円形をした小さな2つの骨が、周りの筋肉の働きを助けたり、指に加わる衝撃を和らげるクッションの働きをしています。

しかし近年、歩行習慣の変化で親指にトラブルを抱えている人が増えているといいます。

親指の働きが正常でない状態で無理をして歩いていると、膝の痛みや、姿勢の悪化から腰痛や肩こり、頭痛にまで発展してしまうことも。

あなたの足指は大丈夫ですか?

次のような症状が出ていないか今すぐチェックしましょう。

〇外反母趾

ハイヒールをよく履く女性に多い症状が外反母趾。

親指が小指側に曲がり、症状が進むと親指の付け根に痛みが出ます。

〇浮き指

サンダルや脱げやすい靴など、踏み出すときにかかとは離れてしまう靴をよく履く人に多い症状が浮指です。

靴が脱げないように足指を反り上げる癖がつき、直立しているときも親指が地面に着かなくなっています。

〇屈み指

大きすぎる靴を履き続けていると現れることがある症状です。

脱げないように足指を曲げて踏ん張る癖がつき、直立しているときも足指が曲がった状態で固まってしまいます。

足指のトラブルを抱えたまま歩行を続けていると、種子骨の機能も悪くなり正しい歩き方ができなくなります。

高齢になったときに自力歩行できなくなるリスクが高まるなど、将来的に多大な影響を与えかねません。

今後も健康で楽しく過ごすために、改善に励むべきです。

とっておきの足指トレーニングをご紹介します。

足指トレーニングで鍛えましょう!

あなたは逆立ちができますか?

できる、という人は少ないかもしれません。

それでもできるつもりになって、ちょっと想像してみましょう。

逆立ちするときあなたの手の指にはかなり力が入っていることでしょう。

では、そのときの指の形は?

指を閉じて重さを支えようと考える人は少ないのではないでしょうか。

体重を支えるとき、指はなるべく広げたほうがいいのです。

同じように、足指もしっかり広げ伸ばすことができた方が、しっかり地面をつかむことができます。

スムーズな歩行に欠かせないのがしなやかに伸縮する足指です。

足指トレーニングで機能的な足指を取り戻しましょう!

まずは動きを邪魔するスリッパや靴下を脱ぎ、家の中ではなるべく裸足で過ごすようにすると効果的。

踏ん張る、伸ばすといった基本的な動作の自由度が高まります。

裸足になったらグーパー運動をして足指のトレーニングも忘れずに。

ハンドタオルを一枚用意し、足の下に敷してタオルを握る運動を繰り返しましょう。

足指を大きく伸縮させることで、次第に足指の動きが改善していきます。

外出時の靴下は5本指のものに替えることもおすすめの方法です。

足専門の診療所、靴外来も登場

最近では足と靴外来や足裏専門外来など、足指や足裏のトラブルを専門に扱うクリニックも登場。

医師の診断の元、足形をとってあなた専用の矯正インソールを作ってくれるなど、充実した治療を受けることができます。

足指の矯正に役立てましょう。

同時に歩き方についても見直してみましょう。

体の芯を意識した歩き方が大切です。

安定した足指は全身の土台です。

足指を上手に使って歩きましょう。