「午後になるとどうもボーっとして頭がはっきりしない。」
「ずっと眠くてやる気が出ない」
頑張ろうとは思っているのに疲れがたまって頑張りきれないという人は重い肩こりを抱えているかも!?
そんなときは胸を広げて姿勢を矯正しましょう!
呼吸も深くなって頭もスッキリするはずです。
肩こりに悩まされている人、必見です!
胸を開いて
肩こりを感じると、反射的に肩の上辺や肩甲骨に手が伸びます。
実際に痛みを感じるのは肩や背中の筋肉ですから、ここをほぐそうとするのは当たり前のこと。
揉めば一時的に肩こりも軽くなります。
ところが肩や肩甲骨だけを揉んでいても、肩こりがすぐにぶり返してまたつらい状態に逆戻りしがち。
肩こりをよくしようと思ったら、肩だけを揉むのはお勧めしません。
もっと広い範囲をほぐしてあげないといけないのです。
デスクワークが長時間続いたり、猫背がちになると胸が縮こまり、反対に肩甲骨が外側に広がり気味になります。
肩甲骨に引っ付いている筋肉が引っ張られ、ここで凝りが発生しやすくなります。
肩甲骨と連動しているのは背中の筋肉だけではありません。
大胸筋の下にある小胸筋や前鋸筋は肩と肋骨を結んでいる筋肉です。
全身の動きや体のバランスはいくつもの筋肉が相互に働きかけて影響を与えています。
凝りを感じるのが背中だとしても、胸にその原因があるかもしれないのです。
肩こり解消ストレッチは体の後ろ側だけに注目して行っても十分な効果を上げることができません。体の前側、大胸筋と小胸筋をストレッチして胸を大きく開くことが大切なのです。
さらに胸が狭まると、呼吸が浅くなりがち。
深い呼吸ができないことで、疲労がたまりやすくなることも。
肩こりを解消するためにも、集中力を上げるためにも胸をピーンと開いて深く呼吸することが大切。
ご紹介するストレッチを実践して、正しい姿勢を手に入れましょう。
胸を広げるストレッチ
胸の筋肉は大きく、伸ばしやすいのでストレッチをすればすぐに体を伸ばす気持ちよさが味わえるはず。
縮こまりがちな体の前側をしっかり伸ばしていきましょう。
胸と背中は表裏一体。胸のストレッチを実践しているときは胸だけではなく、肩甲骨の動きにも意識を向けてみましょう。
肩甲骨を大きく動かすことがこのストレッチのポイントです!
〇その1
椅子に浅く腰掛けます。
体の前で腕を直角に曲げ、肘から先をくっつけます。
腕を曲げたまま離し、できるだけ背中側にまわし胸を大きく開きます。
5秒間キープしたら再び肘をくっつけます。
深く呼吸をしながら3~5回繰り返しましょう。
胸を広げる基本のストレッチです。
胸を広げるとき、肩甲骨を背骨にくっつける意識を持つと効果的。
縮こまっていた大胸筋や肩甲骨の周りの筋肉に刺激を与えることができます。
〇その2
立ち上がり、背筋を伸ばします。
後ろで手を組み、胸を張ります。
5秒間キープして元の姿勢に戻ります。
姿勢がよくなるストレッチです。
〇その3
壁に向かって立ちます。
右手を上げ、肘から先を壁に突きます。
上半身を壁と反対側にひねります。
5秒間キープして壁に向き直りましょう。
反対側も同じように行います。
胸の広い範囲を伸ばすことができるストレッチです。
大胸筋や小胸筋を刺激することができます。
壁に突く腕の角度を少しずつ変えながら繰り返すと、刺激できる筋肉の場所を変えることができます。
〇その4
腕の力をぬき自然に下します。
胸の筋肉と腕の付け根がくっついている部分に指をあてます。
指をギューッと押し当てながら下した腕を回します。
指圧して気持ちいいところを探しながら、指をあてるところを少しづつ変えていきましょう。
普段まったく意識していなくても、腕の付け根も凝りがたまりやすいところ。
大胸筋の下にある小胸筋を刺激することができます。
腕を回すことで刺激が体の奥まで届きます。
〇その5
背中を丸め、肋骨の一番下の骨をつかむように肋骨の下から指をあてます。
指を押し当てたまま息を深く吐きます。
指をあてたまま背筋を伸ばし、息を深く吸います。
何度か深呼吸を繰り返しましょう。
肋骨の縁に沿って指をあてる場所を徐々にずらしていくと効果的です。
なかなか刺激することができない横隔膜の筋肉をほぐすことができます。
猫背だと横隔膜も固まりがち。
はじめのうちは肋骨の下に指が入らないかもしれません。
ほぐれていくうちに指が入り、肋骨をつかめるようになっていきます。
横隔膜を動かして、深い呼吸ができるようになりましょう。
胸を張って歩こう
ストレッチは肩こりを感じる前にこまめにやるのが基本。
1時間ごとに席を立ち、体を伸ばしてリフレッシュしましょう。
さらにお風呂上りなど体が温まっているときに行うのがおすすめ。
呼吸が深まり良く眠れるかもしれません。
胸を広げて姿勢を正すといいことだらけ。
時間を作って継続しましょう。