休日のだるさ・肩こり。ダラダラ睡眠していませんか?

平日に頑張れば頑張るほど、週末にスッキリ目覚めるのは至難の業だと感じる人も多いのでは?

「さあ、待ちに待った休日、たっぷり寝たあと好きなことをやるぞ!」と意気込んでいたのに、いざ目覚めてみると頭は痛いし体は重い。ぼーっと過ごしているうちに昼過ぎになってしまい、今日はもういいや…。

寝れば寝るほど体がだるい、もっと寝ていたくなる。おかしいな、どこも病気はないはずなのに。

こんな残念な週末を送ってしまったことはありませんか?ダウナーな週末を過ごしてしまうと、休み明けまで不調をひきずってしまうこともしばしば。せっかくの休みなのに、いったいどうしてしまったというのでしょうか?いつの間にか仕事中毒者(ワーカホリック)にでもなってしまったのでしょうか。

まさか!原因不明の不調はおそらく生活習慣の乱れが引き起こしています。デラックスな休日を過ごすための秘策をお伝えします。

ダラダラ昼過ぎまで寝ないことが大切です

二度寝で気持ちいのは今だけです。起床時間はなるべくずらさないことが大切。

平日と違って好きなだけ寝ることができる休日。普段の睡眠不足を取り戻そうと昼過ぎまで寝たり、一度起きても二度寝を決め込んだりしていませんか?

布団の中でダラダラ過ごすのはとても気持ちがいいことですが、実は体にとっていい影響はありません。長時間睡眠をとることは頭を休ませているような気になりますが、実はその逆。寝すぎはかえって目覚めを悪くしてしまうのです。

目覚めた後、イライラしたり、頭がボーッとしてしまう状態は「睡眠慣性」と呼ばれています。この睡眠慣性は、必要以上にだらだらと長く寝すぎたり、昼寝の後に起こりやすいことが知られています。昼過ぎまで寝すぎた休日に、頭が働かずに何も手につかなくなってしまうのは、この睡眠慣性が強く影響しているようです。

また、休日の寝すぎの影響はその日だけにはとどまりません。起床時間がずれることで、体内時計のリズムがくずれ、週明けの月曜日・火曜日の日中の眠さにつながってしまいます。休日の起床時間が3時間遅れると、体内時計が45分遅れてしまい、週明けの寝覚めの悪さや日中の眠たさにつながります。(健康づくりのための睡眠指針2014)休日であっても、なるべく普段通りの時間に起きることが大切なのです。

睡眠不足を解消するためには、いつもより早めに就寝し、6時間~8時間程度の睡眠時間を確保するようにしましょう。どうしても眠たいときは昼寝を取り入れましょう。1時間~2時間の昼寝をすると体内時計を狂わせずに質の良い睡眠をとることができます。どうしても平日は睡眠時間が確保できなくて…、という人は睡眠の質で底上げを図ってみましょう。睡眠の質を高めるポイントは時間と部屋の明るさ。

起きているとき頭をはっきりさせたければ、いたずらに寝すぎないことが鉄則です。

寝すぎで体は硬くなる

あたりまえのことですが、寝ている間は体をほとんど動かさなくなります。交通事故などで入院したことがある方ならご経験済みでしょうが、体は動かさないでいるとどんどん硬くなっていきます。前屈で手がべったりついていたような人でも、1カ月入院するとまったく手が届かなくなっていた、なんてことは当たり前に起きること。

体が硬いと正しい姿勢を保ちにくくなったり、疲れやすくなったりして、肩こりや腰痛、膝痛など様々な体の痛みの原因になります。体は柔らかいに越したことはありません。

また、体を動かさない人は血液の流れもよくありません。血行不良は肩こりや冷え性といったさまざまな慢性不調の原因になることがあります。寝すぎは肩こりや冷え性といった症状の原因になりえるのです。

休日でもスッキリ目を覚ますには?

爽やかな朝は作れる。

寝起きのだるさを吹き飛ばす秘策をご紹介しましょう。うまく活用して二度寝防止にお役立てください。

1.目覚ましアプリをうまく使って目覚めよう

睡眠中に現れるレム睡眠とノンレム睡眠。浅い眠りのレム睡眠の時に起きる様にするとスムーズに目覚めることができます。レム睡眠とノンレム睡眠の周期はだいたい90分ごと。それを把握した上で、レム睡眠の際に目覚める様に計算してみましょう。

時間や寝返りを感知してレム睡眠の時に起こしてくれるアプリも出ています。便利な目覚ましアプリを使うのもいいでしょう。

2.すぐにカーテンを開けよう

朝起きて、カーテンを開け青空に向かって伸びをする……。こんなドラマのワンシーンのような目覚めは実はとても健康的。日光浴をすることで体内時計がリセットされて、シャキッと目覚めることができるようになります。

3.目を覚ましたらすぐ歯を磨く

歯磨き粉のミントの香りやスースーとした感覚、さらに冷水の刺激で脳が活性化を促します。再び眠気の底に引きずり込まれる前に、歯を磨いてシャッキリしましょう。

4.朝のウォーキング・ストレッチ

寝起きがつらい人は朝の血圧が低いのが原因かもしれません。体を動かして血の巡りをよくしましょう。一番いいのが外に出てウォーキングをすること。太陽の光、外の空気が刺激になっていつの間にか眠気を忘れてしまいます。

外に出るのが難しい場合でも、足踏みやストレッチをしましょう。一晩動かず固まった体をほぐすことで、血行不良や体が硬くなることを防ぐことができます。肩こりを感じるという人は、肩を大きく回しましょう。

5.モーニングコーヒーを一杯

やはり眠気覚ましにはコーヒーです。カフェインには血管を収縮させる効果があるので、寝すぎて片頭痛になってしまった人にも効果的だといわれています。

スッキリ気持ちいい朝を迎えようとしたら、なんだか健康マニアのおじいちゃん、おばあちゃんのような朝の過ごし方になりましたが、それもある意味当然の帰結。人生の先輩であるおじいちゃん、おばあちゃんは経験上一番いい方法を選択しているのです。

休日は寝るためにあらず

やりたいことを見つけて出かけることが、早起きのモチベーションにつながります。

たまの休みだからと言って寝すぎると体内時計のリズムを崩し、かえって眠たくなってしまいます。休日をしっかり楽しむためにも、寝だめや二度寝をするという考えを捨て、いつも通りの睡眠を心掛けるようにしましょう。そのほうが頭がすっきりして、気分も爽快になるはずです。

平日の睡眠が足りていないと感じている人は、休日は遅く起きるのではなく早く寝るようにしましょう。適切な睡眠時間は7時間程度。ちょうどいい時間は人によって違ってきますが、まずはこの時間を目標にしましょう。

寝不足は体に良くないことは誰でも知っています。同様に、寝すぎも体に悪影響を与えてしまうことを意識するべきです。朝起きるためにはモチベーションも大切。どうしても起きてやりたいことを見つけて、心も体も健康的な休日にしましょう。