セルフマッサージ用の健康器具として、絶大な人気を誇る「やわこ」。
基本的に寝転がって背中やお尻を押しほぐすものなので、自宅でやる人がほとんどなんだとか。
ところが、使い方を工夫すれば椅子に座りながらできるオフィスでのケアに応用できます。
肩や腰が痛くなってしまうのは、座りっぱなしの状態が続く仕事中の方が多いはず。
自宅に帰ってから「凝りの借金」を返すよりも、なるべくオフィスで「借金」を作らないようにした方が賢い選択です。
肩こりを感じる前に、やわこでストレスを解消してしまいましょう。
手軽にプロの指圧感
ぎっくり腰発症後のケアのため、職場にテニスボールを持っていった経験がある人もいるかもしれません。
テニスボールを使ったセルフマッサージは基本的に2通り。
真上から体重をかけて押しほぐすか、体重を軽くかけたまま転がすかです。
ピンポイントで筋肉を押しほぐすことができるので、まるでプロの手で指圧してもらっているかのようなリフレッシュ効果が得られます。
ところが、コロコロと転がりやすいテニスボールは気を抜くとあらぬところへ転がってしまい、思うところをマッサージできなかったり、周りに迷惑をかけてしまったりなどの理由からすぐに止めてしまうという人も多いようです。
そこでおススメしたいのが、最近注目度が高い「やわこ」を使ったマッサージです。
やわこの特徴はなんといってもその形状。
テニスボールが2つ連結したような形状をしているので、骨にボールの間にあるくぼみを沿わせれば、簡単に筋肉の筋に沿ってほぐすことができます。
もちろん、ピンポイントで上から押しほぐすこともお手の物。
使い勝手のいいやわこは、オフィスでこそ真価を発揮します。
さあ、30秒間セルフマッサージで、こりが蓄積する前にリフレッシュしましょう!
仙腸関節に「やわこ」を当てて腰の借金をリセット
〇仙腸関節に押し当て腰の借金をリセット
まず腰痛を予防する上でポイントになる仙腸関節をマッサージしましょう。
仙腸関節は、尾骨から指3本分ぐらい上方の左右にあるほとんど動かない関節。
この骨の部分と背もたれの間にやわこを挟んで座れば、ボールがちょうどよくフィットして、腰にたまったストレスを解消できます。
疲れがたまってきたと感じるとき、30秒ほど挟んでみましょう。
椅子に深く座って背もたれと腰の距離を縮めましょう。背筋も伸びやすくなります。
〇お尻に敷いて骨盤体操
やわこをお尻の下に入れて、お尻の肉の中にある「座骨」がやわこのくぼみに入るようにポジションを取ろりましょう。
やわこの上に座るだけでお尻の高さが変わって、腰にたまっていたストレスがリフレッシュできるはず。
そのままググーッと体重を乗せて、お尻の筋肉を押しほぐしても、骨盤を前後に動かしてゴリゴリしても、気持ちよくマッサージすることができます。
さらに、骨盤を動かす体操にもなってさらにgood!
30秒ずつ、左右入れ替えて両側行いましょう。
ボールを敷いたまま骨盤を前後左右に動かすことで、腰のストレスが軽減できます。
〇ふとももの下で転がしてリフレッシュ
やわこをふとももの一番太い部分の下に入れ、大腿骨がやわこのくぼみに入るようにポジションを取りましょう。
そのままふとももを真下に押し付けて、ググーッと押しほぐしましょう。
膝を左右に振ると太ももの内側や外側も刺激できてさらにgood!
30秒ずつ、左右入れ替えて両側行いましょう。
骨を挟み込むようにやわこを置くと安定しやすくなります。
〇足の裏で転がしてリフレッシュ
やわこがあればむくみがちな足もマッサージできます。
靴を脱いで、足の裏でやわこを転がしましょう。
体重をかければ、足つぼを強く刺激することも。
とくに、土踏まずにボールをあてがって体重をかけましょう。
凝り固まった足の裏をほぐすことができます。
前後左右に転がして足裏全体をマッサージしましょう。
〇手で持って首や外ももにも
片方のボールを握って、もう片方を押し付けることでマッサージすることもできます。
首の付け根にボールを押し当て、まっすぐ奥へと力を加えよう。
30秒ほどやさしくマッサージすると、だいぶスッキリできるはず。
また、座りっぱなしだと固くなるのがももの外側です。
ここは広い範囲をまんべんなくマッサージしたいところ。
体の奥へと向かって力をかけることで、深いところまで刺激を加えることができます。
叩くのではなく、グーッと奥に押し込むようにすることがポイントです。
歩きかたの矯正にも応用できる
腰痛や肩こりの解消のためには、歩き方を改善することも欠かせないポイントです。
男性に多いO脚は、足の外側に比べて内側の筋力が弱くなり、骨盤の歪みにつながります。
やわこが1つあれば、そんなO脚を矯正するトレーニングにも応用できるのです。
やわこのくぼみをうまく使って、膝と膝の間に挟み込みましょう。
そのままやわこを押しつぶすように、両側から力をかけます。
こうすることで、相対的に弱くなっている内ももの筋力が身についていきます。
10秒間力をかけて10秒脱力を3回繰り返しましょう。
ぎっくり腰の不安がある方にも
オフィスで座りっぱなしの時間が長くなると、腰の柔軟性が失われていくことは想像がつきます。
5年、10年と勤めるうちに、グキリと腰をひねって「ぎっくり腰」になってしまう人も多いようです。
今や、ぎっくり腰は40、50だけではなく、20代をも悩ませる症状。
反り腰、朝起きたら腰が重い、座ったとき足先の方向がバラバラなど、いくつか兆候があるようです。
異変に気づいた人は、より一層気を付けなければないけません。
椅子に座りながら、やわこを使って腰を磨けば、腰の悩みに対して効果的な対策になるはず。
本格的に体力が落ちる前から、体のケアに気を付けましょう!