生涯医療費はなんと2400万円!

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医療費の増加は高齢者が原因ではない!?鍵を握るのは若年層の肥満!

2013年、日本の医療費総額は初めて40兆円を超えました。(国立社会保障・人口問題研究所「国民医療費推計額」より)
同じ年の税収はおよそ47兆円なので、借金をしなければとてもじゃないけど国を運営していくことができないような状況だといえます。
国の医療費がここまで膨らんでしまった原因は高齢化にあるとよく言われていますが、実はそれだけではありません。
若年層の医療費も右肩上がりで上昇していて、特に肥満のある人には多くのお金がかかっていると推測できます。
太っているだけで、ものすごい額の損をしているかもしれませんよ。


生涯医療費はなんと2400万円!


下のグラフは厚生労働省が試算した生涯医療費。

厚生労働省の資料より抜粋
驚くべきことに、私たちは平均して生涯に2400万円もの医療費がかかっているのです。
もちろん窓口で支払わなくてはいけないのは保険適用の治療なら1割~3割。
自己負担額は数百万円といったところでしょうが、それでもかつて一生の買い物といわれた持ち家や自動車を購入する人が必ずしも多数派とはいえなくなった現在、非常に大きな金額だと感じます。

グラフを見ると明らかなように、一般的に成人後は年齢が高くなるほどかかる医療費が増えていき、75歳以上の後期高齢者になると誰しも1つや2つの疾患を抱えるようになるということで必要な医療費は20代前半のおよそ7倍にもなっています。

このことから、日本で医療費が拡大し続けているのは高齢化が進行しているからだと考えるのが一般的な流れ。
高齢者の医療費・介護費の問題は、日本が抱える代表的な社会問題を挙げるとき、必ずといっていいほどトップ3に入ってくるような重要な議題です。
しかしよくよく統計を漁ってみると、実はそれ以外にも原因があるようです。


実は医療費を押し上げている現役世代


国立社会保障・人口問題研究所のデータベースでは、国民医療費の推計額を公表しています。
それをもとに作成したのが以下の図。

これを見ると、確かに高齢者の医療費も増加していますが、同時に高齢者の人口も増加していることを考えると一人当たりではそれほど大きく伸びているわけではなく、一方ここ数年はむしろ減少傾向にある現役世代の医療費の伸び率の方がはるかに大きいと考えることができます。

高齢化のせいだといわれることが多い医療費の増加。
実は、現役世代の医療費の伸びにその大きな原因があるのです。


肥満で投薬リスク2倍以上


現役世代の医療費が増加した原因はなんでしょうか。
理由の一つとして挙げられるのが医療の高度化です。
これまでわからなかったことまで見通すことができるMRIやCTといった高度な検査機器の発達・普及により、検査にかかる費用も、その後治療に移れる確率も、ぐっと高まったことが一つの要因になっていることは間違いないでしょう。

しかし医療の発展というプラスの側面だけではなく、はびこるストレス社会、運動不足による肥満といったことによる現役世代の健康状態の悪化も大きな要因の一つです。

たとえば健康リスクをおおきく引き上げてしまう肥満。
健康保険組合がそれぞれ持っているデータを健康増進に活用する「データヘルス計画」で公表された関東ITソフトウェア健康保険組合の計画書には下のような統計が掲載されていました。

関東ITソフトウェア健康保険組合「データヘルス計画書」40歳以上で見た肥満によるリスク分布より一部抜粋

このグラフを見ると男性でも女性でも、肥満でない人(BMI<25)に比べて、肥満の人(BMI≧イコール25)は受診を推奨されたり、実際に薬を投与したりしている人の割合がとても高いことがわかります。 とくに肥満による投薬リスクの上昇は顕著で、非肥満と比べ2倍以上になっています。 肥満に関連したさまざまな生活習慣病に罹患し、定期的に受診したり薬を投与したりしなければならなくなるとその分医療費は増大し、痩せ型と肥満体型で比べると20年間でおよそ2倍もの差がついてしまうという試算もあります。 運動不足などの肥満を招く生活習慣を解消し、一人ひとりが健康体を維持することは、QOLという側面はもちろん財政面でも非常に有益なことなのです。


運動する環境は整いつつある


おりしも東京オリンピックまであと1000日をきった今、日本中でスポーツを応援する機運が高まっています。
レジャー白書(2017)によると昨年は、ウォーキングやジョギング、ランニングといった他人と比べず自分のペースでできる競技が人気だといいます。
しかし同時に運動する人としない人の二極化が進行しているという調査結果も。(笹川スポーツ財団)

健康こそなによりの資産。
これは比喩表現でもなんでもなく、財政的にもそのままの意味だといえそうです。
健康貯金をつくるべく、とりあえず体を動かしましょう。

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