本当に難しい猫背の改善

治療院の掲載料0円

猫背は「背筋」じゃなくて「腰」の意識で改善する

今、猫背に悩まされている人が増えています。スマホの画面を見るために首を下に曲げてしまうため。
姿勢が悪いと集中力が低下して仕事の効率にも悪影響を与えかねません。
猫背の癖が出やすい座る姿勢から、猫背の改善方法について考えて見ましょう。


本当に難しい猫背の改善


猫背というと丸まった背中が真っ先にイメージされますが、歪みが生じているのは背筋に限った話ではありません。猫背の姿勢では両肩が落ちて前かがみになるため胸が狭まり呼吸が浅くなるため、結果的に酸素の供給量が減って、集中力が低下するというのは十分考えられる話です。さらに、重たい頭が体軸に比べて前にせり出してしまうので、力学的にも不安定になり首や腰には余計な負担がかかります。肩こりや腰痛になりやすいというのもちゃんとした根拠があっての話です。
 

このように、猫背が集中力や疲れやすさ、さらには見た目の印象にまで悪影響を与えていることは誰でも知っています。できるものなら猫背は改善してしまいたいと誰もが思っているはずです。ところが、猫背の改善、矯正はとても難しいので、直したくても直せないと諦めてしまっている人が大半なのではないでしょうか。
 

猫背改善の難しいところは、そもそも猫背の人は猫背の姿勢が一番楽に感じ、“良い姿勢”に窮屈さやしんどさを感じてしまうところにあります。本来、私たちの姿勢は大小いろいろな「体幹」と呼ばれる筋肉によって保たれています。「体幹」というのは一つの筋肉のことではなく、姿勢制御にかかわる筋肉の総称。外から見て形がわかる大きな筋肉もあれば、身体の奥に埋もれて直接見ることができない小さなものも含まれます。このうち細かい筋肉の働きも非常に重要で、使われる筋肉に偏りができてしまうとその影響は姿勢となって目に見えるところに現れてしまいます。
 

外から見ることができない細かい筋肉の働きが弱い。このことが猫背を改善することをとても難しくしているのです。


背筋よりも腰に意識を



細かな筋肉の働きが弱まっている以上、力を入れて姿勢を維持するという矯正方法が楽なはずがありません。そもそも筋力に頼って背筋だけを伸ばしても、それでは正しい姿勢とはいえないのです。
 

猫背にならず良い姿勢を作るためには、意外なことにむしろ腰の方が重要です。何も意識せずに座ったとき、脚に引っ張られて骨盤は後ろに倒れやすくなるので、その上につながっている背骨はどうしても丸まってしまいます。骨盤が倒れているのに背筋だけ伸ばそうとしても、長続きしません。筋力に頼らず猫背を改善するためには、まず腰を立てる必要があるのです。
 

それでは腰を上手く使って正しい姿勢を作ってみましょう。用意するのは背もたれが直角の椅子。背もたれが後ろに倒れている椅子を使っている場合には、背もたれの前に板を立て、タオルを挟んで直角になるように調整しましょう。また、座面の高さは膝が直角に曲がって足がしっかりと床に付くように調整します。このような椅子を用意してから、前かがみでお尻を突き出して、背もたれに当たるところまで引いてから身体を起こすようにして座りましょう。背もたれが骨盤の倒れこみを防いでくれるので、背筋を楽に伸ばすことができます。
 

さらに背筋が伸びた状態を保つコツが手のひら。手のひらを上に向けて足の付け根に置くと肩が内側に入らず、猫背になるのを防止できます。まずは力を抜いた自然な状態で良い姿勢を維持することで身体に感覚を覚えさせましょう。良く座る椅子の近くに張り紙をするなど、習慣づける工夫をするところから始めてください。


膝とつま先、同じ方向に


長年にわたって猫背が習慣づいてしまっている場合、上のような方法を試しても気を抜くとすぐに猫背の姿勢になってしまうかもしれません。その原因の一つが脚。膝が内側に向いてしまうO脚やX脚はもともと骨盤の前後傾によって引き起こされる身体の歪みですが、骨盤を立てようとしても周りの筋肉はO脚やX脚の形で固まっているので邪魔をしてしまうのです。
 

そこで脚からの歪みを改善するために、膝をつま先と同じ方向に向けるようにしましょう。さらにいつも体重をかけている側の脚を少し引くようにすると利き手、利き足がもとの左右差が埋まって姿勢を維持しやすくなります。
 

正しい姿勢ができてからお腹に机が触れるところまで椅子を引くとさらに楽に座れるようになります。紹介したコツを駆使して、まずは1週間、良い姿勢を続けられるように頑張りましょう。

その他の特集記事はこちら