たかが滑舌、されど滑舌。舌の動きは健康つながっています。

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されど滑舌、なめてはいけない!ハキハキしゃべって健康に

※この特集は、一音ずつはっきりと声に出して読んでみましょう。

 
「生麦(なまむぎ) 生米(なまごめ) 生卵(なまたまご)」
あなたは自分の滑舌に自信がありますか?ハキハキと軽快なリズムでしゃべる人はどこか若々しい印象を与えます。実はこれ、高齢者にとっては発話の印象以上に重要なことかもしれません。舌の機能が衰えてしまうと、食べ物を誤嚥するリスクが高いと考えられるのです。

カタパテストで滑舌力チェック

映画館


『滑舌』という言葉は元をたどれば舞台用語。そのため、多くの辞書に収録されていませんが、一般にかなり浸透しています。それだけ発話の滑らかさは人々にとって関心が高いということなのでしょう。滑舌がいい人というのはどこかいい印象を与えるものです。

 
この滑舌は、基本的には舌の“器用さ”が生み出すものです。舌は厚さ5cmにも及ぶ巨大な筋肉の塊で、食事や会話の際に躍動します。食事が上手く喉を通るのも、複雑な発音を再現できるのも、軟体動物のような舌の滑らかな動きが欠かせません。

 
ところが、やはり舌も筋肉。加齢や運動不足、さらには使い方のクセによって“器用さ”が失われてしまいます。あなたは舌を器用に動かせますか?滑舌に自信がある人もない人も『カタパテスト』で滑舌力を確かめてみましょう。


○カタパテスト

【用意するもの】ストップウォッチ

 
【やり方】「カカカカカ……」「タタタタタ……」「パパパパパ……」と繰り返し発音し、それぞれ1秒間で何回言えるかを計測する。10秒間計測して10で割るといい。正確に発音できた数だけカウントし、不明瞭な発音のときにはカウントしない

 
【結果】それぞれ1秒間に7回言えない場合、その発音の滑舌が悪いことになる



苦手な発音があった人は要注意。舌の機能が衰えてきているかもしれません。たとえば、「カ」と発音するとき、舌は奥舌で上あごに触れる動きをしています。この動きは、食べ物を飲み込むときの動きと似ています。つまり、「カ」の発音が苦手だということは、物を飲み込む動作が衰えてきた可能性があるということ。誤嚥のリスクが高いかもしれません。

 
また、「タ」の発音が苦手だという人は食べ物を口の奥に運ぶ力が衰えてきているのかもしれません。「タ」の発音をするとき、舌先で歯の裏に触れる動きをしていることから、舌先の動きと柔軟性を確かめられます。

 
さらに「パ」と発音するときには唇を一度閉じなければいけないことから、「パ」の滑舌テストは食べ物を口に含んだときこぼさずにかむことができるかの指標になります。

 
このように、それぞれ滑舌の機能が食べ物を食べる機能と密接に関わっています。たかが滑舌、されど滑舌。舌の動きは健康つながっているということです。


滑舌は鍛えられる!今すぐ始められるトレーニング方法


さいわいなことに、舌は筋肉なので使えば使うほど機能が回復していきます。今は滑舌が悪くても、トレーニングで改善することができるのです。

 
では、どのようなトレーニングをすればいいのでしょうか。まずは、普段の食事でしっかり食べ物をかむことです。硬いものでもしっかりかんで食べることで舌を鍛えることができます。

 
介護の現場では『パタカラ体操』という舌の体操が行われています。これはさきほどの滑舌テストで確かめた『カタパ』に発音が難しい『ラ』の音を加えたもので、「パパパパパ・タタタタタ・カカカカカ・ラララララ」と続けて5回ずつ、大きくはっきり口を動かすようにして発音します。老人ホームでは嚥下機能を回復させるために行われている体操です。

 
そしてやはり効果が期待できるのが早口言葉です。一人でやるのではなく、相手と発音を比べながら挑戦した方が効果的。苦手なものほど練習するようにします。

 
『滑舌』は『活舌』という表記でもいいようです。朝活、夕活の時間を活かして「舌活(シタカツ)」を始めてみませんか?冗談を言うつもりはなかったのですが、つい口が滑ったでしょうか。


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